1. HOME
  2. ブログ
  3. 地域の魅力
  4. インタビュー
  5. リモートでおもてなしインタビュー(第三回)

リモートでおもてなしインタビュー(第三回)

おもてなし府中実行委員会では、コロナ影響下でも出来る「おもてなし」はないか?と考え、日本で活躍する外国人の夢を応援することを通じて府中の皆さんと海外との交流を進めたいと考えています。第三回はロシアの ティムールさん。一橋大学で学んでいます。

Y(やまね):自己紹介をお願いします。

T(ティムールさん):ジューコフ・ティムールといいます。ロシア、モスクワ出身で日本に来てもう少しで5年です。現在一橋大学で学んでいます。特技は語学で9か国語が話せます。趣味は音楽(初心者)、自転車、旅行、読書、映画鑑賞などです。

Y:日本に来たきっかけは?

T:家の近くに日本語学校があり小学生の時から日本語を習っていました。西洋の言葉と比べると文字が全く異なるので興味を持ったのを覚えています。中学校では課外活動でも勉強しており以前から興味を持っていました。2012年、2014年には短い期間ですが日本に来たことがあり、日本に対する良いイメージを持っていました。

短期交換プログラム東京での交流会

Y:府中・日本について感じていることは何ですか?

T:日本に来る前は、両親の影響もあり日本製の自動車、電気製品、アニメや漫画に対する良い印象を持っていました。来日後は、人それぞれ趣味や嗜好が異なることに気づきました。これは日本に限らず、世界は国ではなく人で出来ていると感じています。ただ、日本人はやりがいとか、誰かの何かのために働く人が多いように思います。お金ではない何かで動く方が多い印象を持っています。お互いに気を遣っている環境が素晴らしいし、何より空気がきれいです。いまは特に色々な国から来た人と会える点も魅力です。

大学の講義で感じることはロシアに比べると自由度が高い気がします。科目選択や時間割などの制約が少なく、たとえば商学と言語を並行して履修できるなどです。学業以外になりますが、社会人向けには主にロシア語、学生には英語を教えています。

塾のサマーキャンプ 軽井沢にて

府中はアルバイトで府中本町駅から府中駅の間を歩くことが多く、とくに大国魂神社や駅周辺のけやき並木、お祭りの時には特ににぎやかにもなり、癒されますね。

Y:寮の運営などにも携わっているとか?

T:フロアマネジメントと全体の企画スタッフとして活動しています。コロナ前にはパーティの企画や寮の備品の手配などが主な仕事でした。短期間の留学生なども多いので様々な考え方の人がいてまとめていくのは大変ですが、勉強になることも多いです。

Y:ロシアに関して日本の皆さんに伝えたいことはありますか?

T:ロシアはどの地域も寒いというわけではない!ということです(笑)大体の地域が東京より寒いのは確かですが、黒海あたりは冬でもそう寒くなりません。モスクワでは6月には27度を超える日もありますので結構暑いです。

ほかには、ロシアは多民族国家ですが、ロシア民族が単体で80%、残りの20%を他の190近い民族で占めています。お酒をのまない若者が増えていますし、ロシア人の多くは自分についてヨーロッパ人だと認識していないことや、最近だとロシアの極東(ウラジオストクなど)が発達してきて日本人の観光客も増えていたようです。コロナが終わったらぜひ行ってみてください!

Y:夢は何ですか?

T:最近はよく変わるのですが(笑)、やはり自分で何かを作りたいですね。小説でもいいし、最近は音楽の制作も試しています。遠い夢ではありますがちゃんとした曲を発表できたらいいですね。それ以外にも、日本の製品を世界に売ることで大ヒットさせることなどが思い浮かびます。ロシアと日本を繋げてみたい気持ちがあり、近い夢というか、目標で言うと、日本の中学生たちに英語以外の言語を教えてみたいですね。英語以外の言語に触れることでかえって英語の楽しさがわかる可能性もあるので。

Y:おもてなし府中として応援できることはありますか?

T:日本で就職したいと思っていますが、コロナの影響などで外出機会が減り、いろいろな人の話を聞く機会が減っています。自分の趣味や将来の夢に関すること、例えば学校教育に携わる役所の方とかに第二外国語の導入について話を聞いてみたいですね。

インタビューを終えて

(やまね)

netで調べると世界の言語数は6900あり、1か国語しか話さない日本人は少数派です。多くの言語の音を聴いて自分にマッチングする言語と出会えたら楽しいだろうなぁと思います。ティムールさんにはぜひ世界の言語を知ってもらい遊びをとりいれたワークショップをやってほしいです。

(ひらおか)

幼い頃から日本語に親しんだことが契機となり、留学先に選んでくださったことは何よりうれしいことですし、寮のお世話を通じて学ばれた多様性の理解、「世界は人で出来ている」っていう言葉が印象に残りました。将来はロシア、日本に限らず世界中の方々をつなぐ活躍をされることでしょう。頑張ってください!

関連記事

Translate »